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FEATURE

諦めない心と地道な努力でブックデザイナーへの道を切り開くまでのストーリーをお聞きします。

 -デザイナーになろうと思ったきっかけを教えてください。

はじめは服飾資材の会社でチラシなどのデザインを担当していたんですが、しばらくしてウェブを構築する仕事も任せられ、次第にそっちの仕事のほうが多くなりました。
デザイン:ウェブ構築=7:3くらいになってしまったんです。ウェブ構築も苦ではなかったんですけど、このままだとデザインの仕事が出来なくなるのではと…。
この先、自分はずっとこの仕事を続けていけるのか?と考えたときに、少し違うかもしれないと思ったんです。
もう一度、デザインの中で何がやりたいのかを考えたとき、学生の頃に一冊、本を作る授業があって、それが楽しかったということを思い出したんです。それがきっかけです。

-地元の大阪で服飾系の会社に勤めていたんですね。bookwallは東京ですが、bookwallを知ったきっかけは?

装丁のデザインをしている会社を探した時にたまたまbookwallをみつけて、その時募集は終わってたんですけど、バナーが出ていたのでとりあえずメールしてみたんです(笑)
だけどやっぱり締め切っていて。
でもそのとき、松さんが「装丁を目指すなら、こういう風にしたほうがいいよ」など、
いろいろアドバイスをしてくれたんです。それで、ジャンルにこだわらず作品量を増やすことを目標にしました。とりあえず30冊、次は50冊、その次は100冊…みたいに。その間に募集がかかり、50冊は完成していたので、大急ぎで作品集を送りました。

 

-地元を離れ上京することとなったわけですが、ご家族の反対はありましたか?  

正直家族はいい顔しなかったです。特に父心配していましたね…。それでも私はこの仕事がやりたい!というのを訴えてなんとか折れてくれました(笑)。

 

-熱意が伝わったんですね。実際にブックデザイナーとして仕事をしてみていかがですか?

メール一通にしても、どういう感じで返信をすれば相手にうまく伝わって、なおかつ失礼がないかとか…とても苦戦します。また、編集者さんとのやりとりの中から、意をうまくくみとって、というのがまだ不慣れで難しいですね。
でも相手の想像以上の仕事ができたときは本当にうれしいですね。

-想像以上のものを提供するために、どのような努力をしていますか?

今後もブックデザイナーとして、信頼され指名をいただけるような人間になることが目標です。 そのためにはやはり作品で見せていくしかないですね…。 相手の意をうまくくんでコミュニケーション能力もアップさせつつ、想像以上のものを提供できるデザイナーになりたいです。

 

八木 麻祐子
1988年生まれ。大阪府出身。大阪芸術大学芸術学部デザイン学科ビジュアルアーツ専攻卒。好きな作家は伊坂幸太郎さん。