候補作12作品中、bookwallでデザインした4作品がノミネートされました。
その装丁をご紹介します。
本を守ろうとする猫の話
古書店をイメージした、ありえないくらい本だらけの本棚を描いてくれたのは、
宮崎ひかりさん。
何度もイメージをすり合わせた結果、
この本をテーマにした壮大なカバーのイラストはできあがりました。
見返しは、カバーのオレンジとブルーに合わせ、前と後ろは違う色見になっています。
比ぶ者なき
静物画のモチーフを得意とする、
チカツタケオさんに玉座(高御座)のモチーフを描いていただきました。
重厚さだけではなく、隙のあるタイトルが一般性を引き出しています。
貘の耳たぶ
カバーの鋭利な刃物で切りつけた状態は、紙の厚さを見て感じられるように、リアリティを追求しました。
帯には切れそうできれない赤い糸をデザイン。化粧扉は縁起の良い赤と金。
カバーでは怖さを、化粧扉では喜びを、相反する小説の世界観を1冊の中に込めました。
カバーでは怖さを、化粧扉では喜びを、相反する小説の世界観を1冊の中に込めました。
ラジオ・ガガガ
装丁全体を素朴でレトロ感を出すために、クラフト系の用紙でまとめてみました。
優しくやわらかで今にもラジオの音が聴こえてきそうなイラストを
石山さやかさんに描いていただきました。
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