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幼いころに衝撃を受けたデザイン、ブックデザイナーになるまでのシンデレラストーリーをお聞きします。

-デザイナーになろうと思ったきっかけを教えてください。

 小学生の頃にシリーズ物の児童書を読んでたんですが、その本のあるところに毎回、同じデザインがされていたんです。最初は気にもとめていなかったんですが、そのデザインが最終巻でとても意味のあるものだったことがわかって、その仕掛けに衝撃を受けました。小さい頃から本に関わる仕事がしたいと思っていましたが、本のデザインに興味を持ったのはそれがきっかけでしたね。
 -幼いころからの夢が叶ったんですね!
 
そうですね。…といってもまだ正式なデザイナーになってからは半年程度なんですけど(笑)。もともとbookwallには大学4年生の頃からバイトで週3日働いていたんです。
その後、4月から正式にデザイナーとして働くようになりました。

-大学とプロの現場の両立だったわけですね。大変だったでしょう。

大学の課題って厳しい時間制限がないんですけど、プロとしてのお仕事だと当然締め切りがあって、それもすごく短くて。
短時間でクオリティの高いものを作っていくことが最初は大変でした。
自分のやり方を見直しましたね。手を動かす前に完成イメージを定めて、それにむかって進めていくようにしました。
あと大学ではベーシックなフォントを使って文字組みをすることが多かったので、仕事では本の内容によって書体をころころ変えたり、自由度の高いやり方で人が手に取りたくなるようなものを作ることにギャップを感じましたね。

 

 

-デザイナーになってみていかがですか?

バイトの頃は先輩達のお手伝いをしていましたが、昨日取り掛かっていた仕事も、翌日出勤するともう出来上がっていて、プロと自分の差をすごく感じました。
社員となった今、1冊に最後まで携われるのでこれまで以上にやりがいを感じています。

 

-デザイナーになるという夢は叶いましたが、今後目標などがあればお聞かせください。

自分がデザインに興味をもったきっかけになったように、読み終わった人がまた表紙を見返したくなるような、そんなデザインを手掛けたいと思っています。
そのためにもさまざまなアイデアをデザインの中に取り入れられるような、発想力のあるデザイナーになりたいです。

 

上原 愛実
1993年生まれ。長野県出身。武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。好きな装画家は佐竹美保さん。