制作実績

WORKS
  • うえから京都
    著者名:篠友子、装画:岡田航也
    出版社:角川春樹事務所
    京都駅に降り立った女性の名は坂本龍子。彼女は高知県の県庁職員でありながら、政治の世界で数々の難問を解決し「交渉人」と呼ばれ、その名を馳せていた。
    ある日、龍子の元に京都府知事の桂大吾から、低迷した日本経済を救うため、経済の拠点や首都を東京から関西へ移したいという依頼が入った。
    この法外とも思える構想を実施すべく、京都・大阪・兵庫の三府県が手を組み、西の統一をはかるため、龍子に力を貸してほしいのだという。
    しかしその裏には京都が国の政治を司る拠点として返り咲き、そして遷都をまでをも実現するという思惑があった――。
  • 此の世の果ての殺人
    著者名:荒木あかね、装画:風海
    出版社:講談社
    正義の消えた街で、悪意の暴走が始まった。

    小惑星「テロス」が日本に衝突することが発表され、世界は大混乱に陥った。そんなパニックをよそに、小春は淡々とひとり太宰府で自動車の教習を受け続けている。小さな夢を叶えるために。年末、ある教習車のトランクを開けると、滅多刺しにされた女性の死体を発見する。教官で元刑事のイサガワとともに、地球最後の謎解きを始める――。
  • いつもの木曜日
    著者名:青山美智子
    出版社:宝島社
    川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる…。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救う―。あなたの心も救われるやさしい物語。
  • 腹を割ったら血が出るだけさ
    著者名:住野よる、イラスト:房野聖
    出版社:双葉社
    住野よるが拓いた新境地

    ・「愛されたい」に囚われた女子高生
    ・ありのままを誇る美しい青年
    ・自らのストーリーを作り続けるアイドル
    ・他社の失敗を探し求める少年

    それぞれの踏み出す一歩が響き合う、極上の青春群像劇
  • 恋せぬふたり
    著者名:吉田恵里香、装画:あわい
    出版社:NHK出版
    「恋愛や性的な話を振られてもよくわからない。でも愛想笑いをしていれば大丈夫……」

    兒玉咲子は、そんなもやもやとした気持ちを家族や友人、同僚に理解されないまま、恋愛や結婚を促され続け、居心地の悪さを感じていた。そんなある日、「アセクシュアル・アロマンティック」というセクシュアリティを自認する男性・高橋羽と出会い、驚くと同時にどこか救われた気持ちになる。
    誰にも恋愛感情を抱かず、性的にも惹かれないふたりが、自分たちなりの生き方を模索すべく始めた共同生活は、家族、同僚、元彼、ご近所と周囲に波紋をひろげていく。その生活の先にある、それぞれの「幸せ」のあり方とは――

    岸井ゆきの×高橋一生ダブル主演!
    NHKよるドラ「恋せぬふたり」をオリジナル書き下ろし小説家!
  • マイクロスパイ・アンサンブル
    著者名:伊坂幸太郎、装画:TOMOVSKY
    出版社:幻冬舎
    付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、
    どこにも居場所がないいじめられっ子、
    いつも謝ってばかりの頼りない上司……。
    でも、今、見えていることだけが世界の全てじゃない。
    優しさと驚きに満ちたエンターテイメント小説!

    猪苗代湖の音楽フェス「オハラ☆ブレイク」でしか手に入らなかった連作短編がついに書籍化!
  • シーソーモンスター
    著者名:伊坂幸太郎、カバーイラスト:Rob Browning "Jumpers"
    出版社:中央公論新社
    バブルに沸く昭和後期。一見、平凡な家庭の北山家では、元情報員の妻宮子が姑セツと熾烈な争いを繰り広げていた。アナログに回帰した近未来。配達人の水戸は、一通の手紙をきっかけに、ある事件に巻き込まれ、因縁の相手檜山に追われる。時空を超えて繋がる二つの物語。「運命」は、変えることができるのか――。
  • みちづれの猫
    著者名:唯川恵、イラストレーション:草野碧
    出版社:集英社
    帰省するのはいつぶりだろう。大学進学を機に上京して十四年、忙しさにかまけて実家から足が遠のいていた私は、新幹線で金沢に向かっていた。まもなく旅立つであろうミャアを見送るために──。(「ミャアの通り道」) ふり返れば、いつもかたわらに猫がいた。離婚して傷ついた時、肉親を亡くした時、家庭のある男を愛した時、人生の様々な場面で猫に救われてきた女性たちの心洗われる七つの物語。
  • 嘘は校舎のいたるところに
    著者名:ハリエット・タイス、翻訳:服部 京子
    出版社:早川書房
    夫に家を追い出され、ロンドンに戻ってきた弁護士のセイディ。娘ロビンと暮らすため、亡き母の家に住み、嫌っていた母校に娘を通わせることになる。学校で起きた性犯罪として世間の注目を集める裁判を担当しながら、生徒の母親たちと親交を深めようとするセイディだったが、彼女は母親同士の権力争いに巻き込まれてしまう。そして、ロビンが学校でいじめにあっていることが判明し……家庭と学校で複雑に展開するミステリ
  • 死にがいを求めて生きているの
    著者名:朝井リョウ
    出版社:中央公論新社
    俺は、死ぬまでの時間に役割が欲しいだけなんだよ――日常に倦んだ看護師、承認欲求に囚われた大学生、時代に取り残されたTVディレクター。交わるはずのない彼らの痛みが、植物状態の青年・智也と、彼を見守る友人・雄介に重なるとき、歪な真実が露わになる。自滅へひた走る若者たちが抱えた、見えない傷と祈りに触れる物語。 〈解説〉清田隆之
  • アナウンサー辞めます
    著者名:横山雄二、装画:シマカワマサシ
    出版社:角川春樹事務所
    高校球児だった太田裕二は「将来プロ野球選手になる!」という夢を描いていたが、あと一歩というところで甲子園の出場を逃し、その夢は儚くも散ってしまった。その後、太田は地方局のアナウンサーとなり、夢を諦めてから三十五年の歳月が流れ、五十三歳になっていた。そんなある日、番組で太田が発した一言がきっかけとなり、世の中が急激に動き出す。それと同時に、忘れかけていた「プロ野球選手になる!」という太田の夢が再び燃焼するが――。中年男の挑戦が今、始まる!!
  • 湯屋のお助け人5 神無の恋風<新装版>
    著者名:千野隆司、カバーイラストレーション:田尻真弓
    出版社:双葉社
    ある夜、三樹之助と志保は、辻斬りの現場に出くわした。頭巾を被った侍に斬られたのは小僧だったが、どうやら材木問屋信濃屋の主人を狙っての犯行らしい。人を呼びに行ったお半が近くで不審な祈祷師の姿を目撃していたという。三樹之助と源兵衛が事件を調べ始めた矢先、夢の湯の馴染み客が、頭巾姿の侍が僧呂を斬ったところを見たと湯屋に駆け込んでくる。そしてまたしても現場近くに祈祷師の姿が……。さらに三樹之助と志保の恋に、いよいよ大きな転機が訪れる。大人気シリーズ新装版最終巻!
  • 特殊清掃人
    著者名:中山七里
    出版社:2022
    誰もいなくなった部屋にこそ、嘘のない生きざまが現れる──。特殊清掃業者〈エンドクリーナー〉には、日々、様々な依頼が押し寄せる。彼らの仕事をとおして、死者が抱えていた様々な事情が浮かび上がる。『護られなかった者たちへ』の著者が贈るヒューマン・ミステリー。
  • 北条氏康 河越夜襲篇
    著者名:富樫倫太郎、装画:森美夏
    出版社:中央公論新社
    太原雪斎が謀った「北条大包囲網」により、十倍の敵に取り巻かれた河越城。

    萌依運尽きたと見えたその時、奇策が発動した!

    天下の一戦に臨む緊迫のシリーズ第三弾!
  • 小説ダークソウル 弁明の仮面劇 DARK SOULS the novel :Masque of Vindication
    著者名:著:マイケル・A ・スタックポール、監修:安田均 羽田紗久椰、カバーイラスト:末弥純
    出版社:KADOKAWA
    死んでいたはずの男が地下の墓所で目を醒ます。男は名前を含め記憶のほとんどを失っていた。埋葬者たちは男の復活を予期し墓場に閉じ込めようと目論むも、墓荒らしの侵入で封印が解かれたようだ。暗闇の中、転がっていた墓荒らしの死体が動き出す。男は無意識に左手から銀色の光を放ち、墓荒らしを葬り去る。すると男の中で何かが呼び覚まされた――そうだ、おれは魔術の達人だったはずだ!
    目の前に広がるのは夜の砂漠。天の星は男の死後はるかな時間が経過していることを示す。男は外壁に刻まれた文字「フェーラノス」を自分の名前を決め、嵐の予感が漂う砂丘へ、壮大な旅路への一歩を踏み出した――。
  • キッズ・アー・オールライト The Kids Are Alright
    著者名:丸山正樹、装画:合田里美
    出版社:朝日新聞出版
    NPO法人「子供の家」の代表で、虐待・差別・体罰・貧困といった子供の人権救済活動に関わっている河原はある日、SNS上で〈このままだとあたし おばあちゃんころしちゃうかも〉【NAGOYA JK】というヤングケアラーと思しき書き込みを見つける。
    河原は組織を手伝う少女・うさこを通じて発信元の子に連絡を取ろうと試みるが――。

    また繁華街で「パパ活」などを仕切る半グレ集団に対して睨みを利かせている男・通称シバリはある日、街角で少年たちから襲われていた日系ブラジル人四世の少年・ダヴィを助ける。
    彼は日本生まれ日本育ちだが、周囲は彼を「ガイジン」と呼ぶ。「オレはニッケイ。ニホン人でもブラジル人でもない。でもこの国でしか生きられん」日本社会から排除された日系ブラジル人たちが群れ住む団地を訪れたシバリは、ダヴィを学校に行かせるために、グループの男と対決をする――。

    そしてそれぞれの人生が交わる時――この国の片隅で確かに生きている、声なき子どもたちの声を聞け。
    傑作社会派エンタメ小説。