制作実績

WORKS
  • サンクトペテルブルクから来た指揮者
    著者名:カミラ・グレーべ&ポール・レアンダ・エングストレーム
    出版社:早川書房
    2003年、かつてない経済成長に沸くロシア。
    故郷スウェーデンを離れてモスクワの投資銀行に勤めるトムは、大手石油企業の買収プロジェクトに携わるチャンスを得る。
    しかしトムが斡旋した富豪が何者かに殺され、さらには買収先企業と関係のあった弁護士が爆弾テロで命を落としてしまう。
    立て続けに起こる事件との関連を検察に疑われたトムは、しだいに厄介な立場へと追い込まれ……。
    巨大国家の裏面を暴くサスペンス!
  • 巡査長 真行寺弘道
    著者名:榎本憲男
    出版社:中央公論新社
    ベテランの捜査一課ヒラ刑事・真行寺は、介護施設で起きた死亡事件の操作中、自称・ハッカーの黒木と親しくなる。
    続く元警察官僚の議員変死事件で、背後に蠢く巨大組織の臭いを嗅ぎ取った真行寺は、黒木の力を借り真相に迫るが──。
    ゲノム編集など幅広くリアルな知見に裏打ちされた、圧倒的なスケールの痛快娯楽大作登場!
  • AIのある家族計画
    著者名:黒野伸一、装画:田中圭一
    出版社:早川書房
    わたしの名前は恵。
    二十歳。
    プーさん──健司さんの家で働いている。
    横浜に住んでいるプーさんの家族は五人。
    おばあちゃんのマサさん、おじいちゃんの蔵弘さん、お姉ちゃんの瑠璃と、弟の浩がいる。
    わたしはみんなと仲良しで、とっても幸せ。
    そして、拾ってくれたプーさんのことが、大好き。
    そんなに器用じゃないけれど、そんなに可愛くないけれど、わたしはこの家族をアイしている……心から、本当に。
    けれども、あんな事件が起きてしまって──。
  • XY
    著者名:徳永圭
    出版社:KADOKAWA
    専門商社に勤める宗谷聡子は、仕方なく受けた検診で卵巣に腫瘍が見つかり自暴自棄に陥っていた。
    そんななか、弁理士の堂島との出会いが彼女を変えていく。
    付き合いを重ねるごとに想いが募るが、聡子は堂島の隠していた過去を知ってしまう。
    湧き上がる嫉妬と焦り。
    この人の子どもを産みたい。
    やがて彼から突然の別れを告げられ、絶望に沈んだ聡子は禁断の行為に出るーー。
    一途に追い求める女性の執念を描いた、偏愛サスペンス長編。

  • 白のショートショート ふられ薬
    著者名:山口タオ、装画:おとないちあき
    出版社:講談社
    ほのぼの面白い24話が、この一冊にぎっしり!
    ・バッハの時間
    ・ヘイ、タクシー!
    ・ネコノボリ
    ・ためらい
    ・よい子の報酬
    ・階段のおまじない
    ・窮地脱出
    ・妻の仕事
    ・ふられ薬
    ・話のタネ
    ・落ちこぼれ
    ・鳴らないで
    ・彼女は公園で夢を見た
    ・雨の日のお客さま
    ・幸せな人
    ・素晴らしいバス旅行
    ・カゼをひいた町
    ・星
    ・御用をなんなりと
    ・お向かいの家
    ・タヌキの恩返し
    ・続・タヌキの恩返し
    ・博士の異常な発明
    ・ロバが語った宇宙飛行士の話
  • 黒のショートショート 地球人が微笑む時
    著者名:山口タオ、装画:おとないちあき
    出版社:講談社
    ちょっぴりコワ〜イ17話が、この一冊にぎっしり!
    ・ある男の人生
    ・オレたちに足はない
    ・天国行きの風船
    ・ブラウン博士の診察室
    ・地球人が微笑む時
    ・ファイナル・アンサー
    ・復讐
    ・ファルルーが出てくる日
    ・白い朝
    ・赤い夜
    ・終焉
    ・丘の上の銀行員
    ・知能犯
    ・死神
    ・夏至の惑星
    ・どこか遠くへ
    ・二十歳になったら
  • 祈りのカルテ
    著者名:知念実希人
    出版社:KADOKAWA
    諏訪野良太は、純正会医科大学付属病院の研修医。
    初期臨床研修中で、内科、外科、小児科、産婦人科など様々な科を回っている。
    ある夜、睡眠薬を大量に飲んだ女性が救急搬送されてきた。
    その腕には別れた夫の名前が火傷で刻まれていた。
    離婚して以来、睡眠薬の過剰摂取を繰り返しているという。
    しかし良太は、女性の態度に違和感を覚える。
    彼女はなぜ、毎月5日に退院できるように入院するのか……。
    (「彼女が瞳を閉じる理由」)

    初期胃がんの内視鏡手術を拒否する老人、循環器内科に入院中の我儘な女優……。
    驚くほど個性に満ちた患者たちとその心の謎を、新米医師、良太はどう解き明かすのか。

    ふと気づけば泣いていた。
    連作医療ミステリ。
  • 手のひらの幻獣
    著者名:三崎亜記、装画:影山徹
    出版社:集英社
    心の中に作り出した動物のイメージをあやつる異能力を持つ「表出者」の日野原柚月。
    十万人に一人といわれる彼らが集まる企業に勤めて早くも十年。
    孤独を感じながらも安定した日々を送っていた。
    そんなある日、できたばかりの新研究所を警備する業務を任される。
    しかしそこには表出者のパワーを増幅させる禁断の存在が隠されていて……。
    日常化した非日常を緻密に描く”三崎ワールド”全開!
  • みんなの少年探偵団 2
    著者名:有栖川有栖、歌野晶午、大崎梢、坂木司、平山夢明
    出版社:ポプラ社
    有栖川有栖『未来人F』
    歌野晶午 『五十年後の物語』
    大崎梢  『闇からの予告状』
    坂木司  『うつろう宝石』
    平山夢明 『溶解人間』

    怪人二十面相VS5人の人気作家再び!
    懐かしくて新しい、大好評のオマージュ・アンソロジー第2弾!
    江戸川乱歩没後50年記念作品。
  • 海妖丸事件
    著者名:岡田秀文、装画:ケッソクヒデキ
    出版社:光文社
    杉山潤之助の上海出張に、新婚旅行へ出向くという旧知の探偵・月輪龍太郎が同道することになった。
    彼らの乗る豪華客船・海妖丸が出発する直前の横浜港で、船客の政商らに宛てて奇妙な予告状が届く。
    絢爛な船客の途上、仮面舞踏会や沙扇劇の最中に怒る殺人、そしてまた殺人。
    息をひそめる犯人を見つけ出せるか。
    本格ミステリの醍醐味を堪能できる、傑作推理小説。
  • まねき猫事件ノート 猫たちの生まれる街
    著者名:水生大海、装画:uki
    出版社:ポプラ社
    母親とふたり暮らしの凪の相棒マネコは、まねき猫と黒猫の姿を行き来し、会話もできる”化け猫”だ。
    なぜか最近、マネコの変身は失敗つづき。
    原因を探るべく、マネコのお師匠様である三毛のまねき猫を捜して、焼き物の街・常滑、マネコと出会った伊勢神宮を旅することになった凪は、またも事件に巻き込まれーー。

    俺様まねき猫(時々黒猫)と少女の凸凹コンビの絆が涙を誘う、ほっこり猫ミステリー。
  • 偽弾の墓 警視庁53教場
    著者名:吉川英梨、イラスト:真々田ことり
    出版社:KADOKAWA
    警察学校の教官・五味が受け持つクラス“53教場”には、個性豊かな学生が集う。元プロ野球選手、ガンマニア、助教官に恋い焦がれる女性―――各々の事情を抱えながら警察官を志す学生を相手に、五味は充実した日々を送っていた。しかしある日、多磨霊園で射殺体が発見されると、学生が容疑者になってしまう。五味は教え子を守るべく、「53教場40名、全員卒業」を目標に、事件解決を目指すが―――。警察学校小説シリーズ第2弾。
  • 祝葬
    著者名:久坂部 羊、装画:チカツタケオ
    出版社:講談社
    「もし、君が僕の葬式に来てくれるようなことになったら、そのときは僕を祝福してくれ」

    自分の死を暗示するような謎の言葉を遺し、37歳の若さで死んだ医師・土岐佑介。
    代々信州を地盤とする医師家系に生まれた佑介は、生前に不思議なことを語っていた。
    医師である自分たち一族には「早死にの呪い」がかけられているというー

    簡単に死ねなくなる時代につきつけられる、私たちの物語。

  • ロバのサイン会
    著者名:吉野万里子、装画:祖敷大輔
    出版社:光文社
    わたしはタレント猫のリリアン。
    一発OKカットだって簡単にできるわよ。
    それでも幾つかNGを出してるのは、編集のときに、そういう映像が意外とうまくはまるって知ってるからなの。
    人間が思ってるよりも、いろいろと考えてるものなのよ。
    (「女優のプライド」)

    人生の山あり谷ありを、動物たちが優しく、時に厳しく見つめた八つの物語。
  • むかえびと
    著者名:藤岡陽子、装画:丹地陽子
    出版社:実業之日本社
    小さく、か弱い命を守るため奔走する助産師たちを描く!

    有田美歩はキャリア六年目の助産師。
    勤務先の産婦人科病院は経営方針にやや問題を抱えているが、この仕事に誇りを持つ先輩や同僚、腕利き医師の存在に支えられ、命に寄り添う仕事に臨んでいる。
    飛び込み出産、新生児連れ去り、産婦の緊急搬送……一分一秒を争う命の現場で働く「むかえびと」の姿をリアルに描く渾身の医療小説。
    (『闇から届く声』改題)
    解説/三浦天紗子
  • 吉原花魁事件帖 青楼の華
    著者名:有馬美季子、装画:山本祥子
    出版社:PHP研究所
    夢も現も紙一重。ならば今宵は覚めぬ夢を。ここは吉原、幻の城――。花魁道中の最中に矢で狙われたのは、花魁かそれとも客か。得手の三味線を乱した芸者が文に託した真意とは。叶わぬ思いに自害を図った遊女の”想い人”の正体。吉原と島原を表す料理とは一体・・・・・・。吉原随一の花魁となった華舞が、欲望と嫉妬が渦巻く世界で、不可解な謎を艶やかに解き明かしていく連作短篇時代小説。
  • ぼくがきみを殺すまで
    著者名:あさのあつこ、装画:桑原紗織
    出版社:朝日新聞出版
    月が満ちることのない地ベル・エイドのLは、敵方ハラの捕虜となっていた。
    Lは敵兵に語り聞かせる、ハラの友人ファルドと過ごした森と草原の日々のことを……。
    学校は閉鎖され、家族を喪くし、少年は兵士になった。
    素朴で満ち足りた暮らしが大きなものに覆されていく。
    そのさまをつぶさに苛烈に描き、話題を呼んだ朝日新聞連載の表題作。
    対となる中編「Kの欠片」を加えて編む。

    児童文学の名手あさのあつこだから描けた戦争の物語