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世界中の青空をあつめて
著者名:中村航
出版社:キノブックス
東京で挫折し、愛媛の実家へ戻った和樹は失意の日々を過ごしていた。ある日、テレビで流れた2020年東京オリンピック開催決定のニュース。それを見た祖父は和樹に55年前の手紙を託す。祖父の”果たされなかった約束”を探しに再び東京へ。手紙に導かれて出会った麻帆や五人の老人との交流を通して和樹が見つけたものは――? 過去と未来の東京オリンピックを舞台に描く、希望と再生の物語。
雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール
著者名:呉勝浩
出版社:光文社
あの無差別銃乱射事件から3年。犯人の妹・葵と被害者の雛口依子は運命的な出会いを果たす。二人は事件の真相をルポに書くため、依子の過ごした26年を辿る。
「痛いってのは、生きてるってことなんだろ?」
数々の書店員さんを困惑と興奮の渦に巻き込んだ”青たんだらけのビルドゥングスロマン”!
NHK連続テレビ小説 まんぷく 下
著者名:福田靖、ノベライズ:田渕孝
出版社:NHK出版
失敗しては立ち上がる、敗者復活の夫婦の行方
失意のどん底からよみがえった発明家、立花萬平。次なる挑戦は誰もがすぐに食べられ栄養満点の即席ラーメンの開発だった。しかし、お湯を注ぐだけでしこしこになる麺は予想以上に難しい。夜を日に継いで頑張る萬平。夫を信じて支える福子。営業に開発に力を合わせるまんぷく食品の社員たち。世界中の人々を幸せにする発明は実を結ぶのか。ますます目が離せない展開の下巻。堂々の完結!
穢王 討魔戦記
著者名:芝村凉也、カバーイラスト:フジワラヨウコウ
出版社:祥伝社
信じ難い敗戦により、手痛い戦力損失を被った討魔衆――生き残った男を組み入れた「天蓋の小組」だったが、両国川開きで原因不明の将棋倒しに巻き込まれ、早雪が神隠しに遭う。警戒に当たっていた臨時廻り同心小磯も調べを進めるが、今度は神田堀で酔っ払いの溺死事件が・・・・・・。七年に一度しか目醒めないはずの穢王がわずか一年で目醒めるに及び、凄絶な闘いが始まる!
仏像ぐるりのひとびと
著者名:麻宮ゆり子、カバーイラスト:Re°
出版社:光文社
浪人時代の交通事故や不本意な進学など屈託を抱える大学生・雪嶋直久。唯一の心の支えは仏像だった。ある日、アルバイト募集を見かけて踏み込んだ仏像修復の世界。修復氏の門真と過ごす日々の中、その作業の困難さと大好きな仏像のより深い魅力を知る。そして積み重なる出会いは、雪嶋の凝った心を解きほぐしていき・・・・・・。
仏像に魅了された人々の再生と成長の物語。
南の風
著者名:獅子文六、カバー装画:みずうちさとみ
出版社:朝日新聞出版
男爵の血筋で居候の六郎太は鹿児島で、かつて出奔した先のシンガポールで出会った重助と12年ぶりに再会。聞けば仏印ラオスに”金の河”と呼ばれる無尽蔵の砂金が出る渓谷があるという。西郷隆盛の「御落胤」も登場、二人が画策した一攫千金作戦の行方は?幻のユーモア小説。
ライオンの歌が聞こえる 平塚おんな探偵の事件簿2
著者名:東川篤哉、イラスト:あき
出版社:祥伝社
”雌ライオン”こと名探偵・生野エルザと猛獣使いの助手・川島美伽のもとには日夜、風変わりな依頼が舞い込む。ある日、地元の女子大生から”恋人の聖地”で元彼と永遠の愛を誓って鍵ををかけた南京錠を外してほしいと頼まれる。二人は任務を遂行するが、後日彼女は密室状態の部屋で首を吊って死んでいて・・・!?湘南の片隅で本格推理が光る、ガールズ探偵ミステリー!
君の膵臓をたべたい(ジュニア文庫版)
著者名:住野よる
出版社:双葉社
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により。もういくらもないと書かれていて――。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説、ジュニア版で登場!
庶務行員 多加賀主水が泣いている
著者名:江川剛、イラスト:岡田航也
出版社:祥伝社
「私は悪い人間です」そう書き遺し、第七明和銀行高田通り支店の若手行員樋口が死んだ。警察は自殺として処理するが、庶務行員の多加賀主水は、新田秘書室長より「死の真相を追え」と指令を受ける。吉川頭取たっての調査依頼だった。生前の樋口の交友関係を辿ると、悪徳政治や貧困女子、不倫相手らが浮かび上がるが・・・。樋口の無念を晴らすべく、主水が悪に天誅を下す!
二十八日のヘウレーカ! または教育実習生加賀谷貴志は如何にして心配するのを止めて教職を愛するようになったか
著者名:古川春秋、カバーイラスト:加藤木麻莉
出版社:光文社
片思いの同級生に誘われるまま教職課程を履修した加賀谷貴志。同学年の友人たちが就職活動に奔走する中、小学校に教育実習に行くことになった。イケメン指導教諭・鞍馬優作に付いて、四週間の実習が始まったのだが、児童の親の離婚問題や誘拐騒動など、トラブルが次々と発生。持ち前の正義感と情熱でぶつかっていく加賀谷だが、ことごとく跳ね返されて―――。
消える密室の殺人 猫探偵 正太郎上京
著者名:柴田よしき、カバーイラスト:シライシユウコ
出版社:光文社
同居人・桜川ひとみの突発的な行動によって、正太郎が連れてこられたのは、東京のS出版。猫モデルたちの撮影が行われているプレハブ小屋で、正太郎は一夜を過ごすことに。そこで、友だちになったばかりのアビシニアンのデビッドが、カメラマンの高畑とともに死体となって発見される!事件の真相を究明しようと、猫仲間とともに正太郎が奔走する冒険譚。
淳子のてっぺん
著者名:唯川恵
出版社:幻冬舎
子どもの頃に魅せられいつしか暇さえあれば山に登っていた淳子は、大人になってからも会社員として働きながら山に登っていた。
山が好きだということをのぞけば、ごく平凡な女性の淳子が、女性だけの登山隊で副隊長としてヒマラヤを目指すことに。
最初の目標はアンナプルナ。「女なんかに登れるはずがない」という言葉に反発して挑戦したが、初めての海外遠征は資金繰り、寝る暇もない膨大な準備、女性隊員同士の嫉妬、軋轢、分裂と大変なことだらけ。
登頂は成功したが、苦い物が残った。複雑な思いでいる淳子に「エベレストに行かない?」と声をかけたのは、ともにアンナプルナで苦労した隊長の明子だった。
成功すれば、女性として世界初だ。仕事や家族、資金のことを考え、すぐに返事を出来ずにいる淳子に山男である夫の正之は「行くべきだよ」と励まし、淳子は決意を固める。
アンナプルナ以上の困難を乗り越え、8848メートルの頂きに立った淳子の胸に去来したのは……。
好きなこと、やりたいことを見つけて、どんなに苦しくても諦めずに一歩一歩、足を運べば、必ず夢は叶う。
山を愛し、家族を愛し、人生を愛した淳子の生き方は、すべての女性の背中を優しく押してくれる。
王様のブランチでも紹介されました!
北条早雲 疾風怒濤篇
著者名:富樫倫太郎
出版社:中央公論新社
人気シリーズ『北条早雲』の第5弾にして完結篇。
権現山での敗走、山内上杉の内紛、身近な者たちの死……
相模統一に足踏みする宗瑞に、門都譜からある申し出が。
不退転の決意で臨む三浦氏との最終戦!
琴乃木山荘の不思議事件簿
著者名:大倉崇裕、装画:吉實恵
出版社:山と溪谷社
標高2200mにある山小屋「琴乃木山荘」
そこで働く棚木絵里が遭遇する不思議な事件の数々。
幽霊と人魂、雪の密室、R岳の魔物、動かされた指導標、そして一晩で消えた巨大な山荘の看板・・・・・・。
山と山小屋を舞台に次々起こる不思議なできごとをめぐる7つの物語。
わすれ落雁 読売屋お吉甘味帖
著者名:五十嵐佳子、イラスト:加藤木麻莉
出版社:祥伝社
読売書きのお吉は、大関高砂への聞き取りの帰り道、小舟の中で血を流して倒れている子どもを見つける。頭に怪我を負った男児は記憶を喪っていた。お吉は知り合いの同心から頼まれ、一緒に暮らすことに。男児が口にし涙を流した落雁を手がかりに親を捜すが、見つけたのは巷を賑わす贋金だった――。無類の菓子好きお吉がとんでもない事件に巻き込まれる人情帖の第二弾。
天才遺体修復人M この夜の果てで、君を葬送る。
著者名:葉月香、装画:青藤スイ
出版社:ポプラ社
どんな遺体も、まるで生きているかのように復元できる天才遺体修復人『M』。彼はこの世ならざる光を見、死者の言葉を聞き取るという。が、ある理由で資格を剥奪された。それでも依頼は途切れることはない―――。専門学校の葬儀科で学ぶ葉山ケイトは、事故死した父がMの施術を受けたことがきっかけで彼を探し始める。百合の花を目印に出会ったふたりを待つ運命は・・・。この生の先にあるものは何なのか―――読めば必ず涙する! 切なくも美しい感動作。
あやかし双子のお医者さん 六 雪女と遠い日の約束
著者名:椎名蓮月、イラスト:新井テル子
出版社:KADOKAWA
あやかしのお医者さんである双子・晴と嵐と、弟子の莉莉。
彼女は双子とともにあやかしを消そうとする術者・吉野と対峙した。莉莉は危険に晒されながらも、無事に街のあやかし達を救い、吉野をも彼自身の憎しみから解放できた。
平穏が戻った初夏。莉莉は季節外れの雪を見る。直後に行き倒れていた木霊・つづらに出会うが、彼女は夏にもかかわらず手酷い凍傷を負っていた。治療のため彼女に触れると、現れた”療符”によってつづらが莉莉の亡き祖母と面識があるとわかり――?
青くて痛くて脆い
著者名:住野よる、装画:ふすい
出版社:KADOKAWA
人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。
秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。
あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。
僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。
「僕が、秋好が残した嘘を本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していたーー。
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