制作実績

WORKS
  • かちがらす
    著者名:植松三十里、装画:村田涼平
    出版社:小学館
    佐賀藩主・鍋島直正は、日本を欧米列強の従属国に刺せないために、反射炉の建設、鉄の鋳造、大砲の製造、蒸気船の建造と行った事業に藩をあげていどんだ。
    いくつもの難関をのりこえて手に入れた最新の軍事力は、幕府側と倒幕派双方から恐れられ、求められた。
    開国を迫る欧米諸国と攘夷を叫ぶ諸藩が戦火を交える中、新しい時代のために、直正は徳川慶喜との会見に臨む。

  • 謎解き広報課
    著者名:天祢涼、装画:トミイマサコ
    出版社:幻冬舎
    田舎の町役場に就職した都会育ちの進藤結子。
    やる気も地元愛もゼロの彼女に任されたのは、毒舌上司・伊達との広報紙作りだった。
    防災団員、ゲームの聖地、伝統の祭り……。
    伊達の愛の鞭(?)を受けながら渋々取材を始めるが、できるだけラクをしたいのに、なぜか行く先々で事件に巻き込まれることに。
    新米公務員が奔走する痛快お仕事ミステリー。
  • 謎ニモマケズ 名探偵・宮沢賢治
    著者名:鳴神響一、装画:中村至宏
    出版社:祥伝社
    花巻の正教会で、宮沢賢治のロシア語の師ペトロフ司祭が殺された。
    現場で犯人を目撃しながら誤認逮捕された賢治は、釈放後、恩師から鉱物調査を依頼されて遠野を訪れる。
    そこで待っていたのは、民俗学者の柳田国男、美しき公爵令嬢エルマらとの貴重な出会いだった。
    しかしそこへ司祭殺しの大男が再び現れ、エルマを攫い……。
    エルマの救出に賢治が駈ける痛快冒険活劇!
  • 十三階の神
    著者名:吉川英梨
    出版社:双葉社
    その肉体さえも国家に捧げる女スパイ・黒江律子、新たなる敵は過激新興宗教!
    警察庁の公安秘密組織「十三階」は、かつて地下鉄テロを起こしたカイラス蓮昇会教祖の死刑執行が迫り揺れていた。
    そんなとき、母親がカイラス分派団体に入信してしまい、律子は単独捜査に乗り出す。
    緊迫のスパイサスペンス「十三階の女」シリーズ第二弾。
  • 迷い家の管理人
    著者名:藍沢羽衣、イラスト:蒼川わか
    出版社:ポプラ社
    震災で身よりを失い、親戚に引き取られて育った縁(ゆかり)は、不動産屋の店主に「マヨイガ」の住み込み管理人にならないかと誘われ、家を出る。しかし、「今は人の住んでいないシェアハウスのようなもの」と説明されたマヨイガは、とんでもない家だった。不思議な家で、「人」ではない同居人たちに囲まれてすごすうちに、縁は自分の過去に向き合い、ずっと抱えていた心の傷をいやされていく―――。
    優しいあやかしと青年の物語。
  • ドリーム・プロジェクト
    著者名:濱野京子、装画:やぼみ
    出版社:PHP研究所
    中学2年生の拓真は、かつて過ごした古い家を懐かしむ祖父・勇を気にかけていた。家屋の修繕を願っていた拓真は、同級生・日菜子からの提案で地域の憩いの場として古民家再生を試みることになり……。
    「クラウドファンディング」(インターネット上で多数の人から資金を募る仕組み)の存在を知った拓真たちは、インターネットを通じて支援者を募ることに。家族、同級生、学校、地域、企業をも巻き込んでの挑戦が始まった。
  • さよなら、と嘘をつく 沙ノ里幽譚
    著者名:太田忠司、装画:中村至宏
    出版社:KADOKAWA
    引っ込み思案の少女、千蔭は、女優を引退した母親と、地方の片田舎、沙ノ里に引っ越すことに。
    ある日迷い込んだ丘で、千陰は大木<サノキ>を見つける。
    そこで出会った白い着物の少女、チヨから「成仏できない幽霊を、あの世に送るお手伝い」を頼まれた千蔭。
    <サノキ>はこの世とあの世を繋ぐ木だった。
    訳アリな幽霊たちと遭遇し、チヨと絆を深め、沙ノ里を愛し始めた千蔭だが……。
    涙の後に衝撃が!恐くて切ない青春ファンタジー!
  • 比ぶ者なき
    著者名:馳 星周
    出版社:中央公論新社
    日本には”神”をも支配した男がいた

    時は七世紀末。先の大王から疎まれ、不遇の時を過ごした藤原不比等。
    彼の胸には、畏しき野望が秘められていた。
    それは、「日本書紀」という名の神話を創り上げ、天皇を神にすること。
    そして自らも神となることで、藤原家に永遠の繁栄をもたらすことであった。

    今までの歴史観を覆す、馳 星周の新たな到達点!

    2017啓文堂書店文芸大賞候補作
  • 憧れの作家は人間じゃありませんでした 3
    著者名:澤村御影、装画:スカイエマ
    出版社:KADOKAWA
    ついに長編の執筆を始めた御崎禅。
    しかし、御崎の元には人外の存在が絡んでいる事件が相変わらず持ち込まれており、新作の進捗状況がきになる担当編集のあさひは気が気ではない。
    そんな中、都内に人狼が現れたとの情報が入る。
    1年ほど前に起きた連続猟奇殺人事件や警視庁異質事件捜査係に協力している吸血鬼について探っているらしい。
    御崎とその人狼には因縁があるようで…。
    新作完成目前に、あさひ達に危険が迫る!!
  • 近松よろず始末処
    著者名:築山桂、装画:久米田康治
    出版社:ポプラ社
    とかく人の世は面白い

    人気浄瑠璃作者・近松門左衛門に命を救われた虎彦は、彼の裏稼業「近松万始末処」に引っ張り込まれる。
    こき使われるまま、失せ人探しにお犬さま騒動、井原西鶴の幽霊退治など、さまざまな事件に奔走する虎彦だが、近松にはある思惑が──。
    正体不明の美貌の剣士に賢い忠犬、からくり細工師見習いの少女ら始末処の面々が繰り広げる、時に爽快、時にホロリの新感覚時代エンタメ小説、登場!
  • さよなら、わるい夢たち
    著者名:森 晶磨、装画:石居麻耶
    出版社:朝日新聞出版
    <日本悪夢すぎるだろ。待機児童って何だよ、待機してんのは俺たち家族な>
    <出てったよ。もう疲れました、だってよ>
    <嫁帰ってこない。詰んだな>

    ジャーナリストの長月菜摘は、学生時代の友人・薄井麻衣亜の夫のSNSから、彼女が幼い息子を連れて家庭を捨てた事を知る。
    夫も、両親も、友人も、彼女が消えた理由を知らないというが、誰もが麻衣亜を失踪に駆り立てるだけの要因を持っていたーー。

    アガサ・クリスティー賞受賞作家の新境地!
  • 乱十郎、疾走る
    著者名:浅田靖丸、装画:槇えびし
    出版社:光文社
    秩父・大嶽村に暮らす乱十郎。
    村の若い者を集め「乱鬼党」を作り、日々剣の稽古や畑仕事にいそしんでいた。
    ある時、仲間だった由利ノ丞が、乱十郎の態度に腹を立て、党を飛び出した。
    導かれるように、運命が動きだし、十六年前の事件の真実が明らかになる……。
    神ならんとする相手に立ち向かうことを決意した、一人の青年が疾走り出す。
  • 身代わり忠臣蔵
    著者名:土橋章宏
    出版社:幻冬舎
    《殿の身代わりとなってお家を御守りください》
    江戸城松の廊下で、高家・吉良上野介が播磨赤穂藩藩主・浅野内匠頭に斬りつけられた。
    浅野は、即日切腹の上お家は断絶、吉良は額と背中を斬られただけで一命を取り留めたはずだった。
    しかし……。
    衣食住に女にと、何不自由ない暮らしを謳歌する”吉良上野介"だったが、赤穂浪士の仇討ち話を耳にしてーー。
  • 出張料亭おりおり堂-コトコトおでんといばら姫-
    著者名:安田依央、装画:八つ森佳
    出版社:中央公論新社
    天才イケメン料理人・橘仁が訪問先で料理を提供する「出張料亭」。
    その助手として、仁への恋心を秘めつつ働いてきた山田澄香は、彼の背負う重い過去を知り、衝撃を受ける。
    そして突然起きた悲劇によって、店は休業の危機にーー。
    試練のとき、仁と澄香が選んだ道とは?
    感動のおいしいシリーズ第三弾!
  • 今からあなたを脅迫します
    著者名:藤石波矢、装画:スカイエマ
    出版社:講談社
    「今からあなたを脅迫します」。
    私は犯罪を絶対に許さない──はずだった。
    なのに、脅迫で事件を解決する悪人に惹かれている。
    そんな私の前に姿を現した、強迫屋・千川が追い求めた恋人の仇。
    それは人の善意を利用し、罪に問われる事なく悪人を殺害する組織だった。
    敵の罠に落ちた私たちが対峙する善意と悪意。
    その間で揺れ動く、私の最後の強迫と復讐の銃弾の行方は……!?
  • あの夏、二人のルカ
    著者名:誉田哲也、装画:浦上和人
    出版社:KADOKAWA
    14年前、わたしは親友と歌を失った

    名古屋での結婚生活に終止符を打ち、谷中に戻ってきた沢口遥。
    ガールズバンド「RUCAS」を始動させた高校生の久美子。
    二人の女性の語る旋律が、やがて一つの切ないハーモニーを奏で始める。
    キラキラした夏の日、いったい何があったのか――。
  • 冬の炎
    著者名:グレン・エリック・ハミルトン
    出版社:早川書房
    軍を除隊し求職中のバンに、祖父の友人だったウィラードが、恋人とともに山中の山小屋に出かけたきり戻らない姪のエラナを捜してほしいと依頼してくる。気楽に引き受けて雪山へと赴いたバンだったが、そこには若い男女の無残な死体が転がっていた。恋人の男性がエラナを射殺して自殺したように見えたが・・・・・・疑問を感じて真相を探りはじめたバンは、やがて意外な事実に行き当たった!

    好評『眠る狼に』続くシリーズ第二弾
  • ぞぞのむこ
    著者名:井上宮
    出版社:光文社
    電車を乗り間違え、見知らぬ町に降り立った島本。部下の矢崎は「すぐに離れたほうがいいですよ。ここは漠市です」と訳のわからぬことを言う。しかし先を急ぐ島本は、漠市を通り抜け、取引先へ向かう。するとその後、次々と幸運が舞いこみだした。大きな仕事が決まったり、会社のマドンナに声をかけられたり・・・・・・。上機嫌で家に帰れば、玄関の前に元カノののぞみが座りこんでいる。復縁かと喜んだ島本はのぞみを家に泊めるが、のぞみは一言もしゃべらず、精気もない。そして翌日、のぞみを家に残したまま出社した島本がバッタリ出会ったのは、「本物の」のぞみ。では、家にいるあの女は誰なのか――。いや、何なのか――。