制作実績

WORKS
  • 信長の笑み、光秀の涙
    著者名:辻大悟
    出版社:双葉社
    織田信長が本能寺で横死してから十数年後、太閤秀吉が死に、天下はにわかに乱れはじめていた。そんな時世、「本能寺の変で亡くなる間際、信長公は”ぜひに及ばず”と呟いて笑みを浮かべた」という噂が巷に広がりだす。その裏には、本能寺の変に隠された恐ろしい陰謀と太閤亡きあと、天下をうかがう戦国武将たちの策謀が渦巻いていた。歴史小説界の新鋭が放つ衝撃のデビュー作、待望の文庫化。
  • メゾン刻の湯
    著者名:小野美由紀、装画:丸紅茜
    出版社:ポプラ社
    「当たり前」の就職活動になじめず、内定のないまま卒業式を迎えたマヒコ。仕事も住居も危ぶまれる中、ひょんなことから東京の下町にある築100年の銭湯「刻の湯」に住むことに。そこにはマヒコに負けず劣らず“正しい社会”からはみ出した、くせものばかりがいて――。
  • ほんともう勘弁してください
    著者名:時本紗羽、カバーイラストレーション:前田ミック
    出版社:双葉社
    毎朝出社するたびに俺に「好きです」と告白してくる女子社員がいた。新卒同期の彼女の告白がはじまったのは入社二年目の夏。それから五年続いた告白はある日、終わった。彼女が突然亡くなったのだ。その後、俺は彼女の日記を見つける。そして、その日記が書かれた日に「行ける」ことに気づいた俺は、ある決意をする。やがて知る、彼女の真実とは・・・・・・。はかなく切ない恋愛小説。
  • 続 横道世之介
    著者名:吉田修一
    出版社:中央公論新社
    バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。横道世之介、24歳。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、なぜか彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる。 
  • 沼に沈む骨は愛を語らない 超能者には向かない職業
    著者名:斉木加津、カバーイラストレーション:wataboku
    出版社:双葉社
    刑事の麦子は、幼少期の「相手の気持ちになって考えなさい」という母の教え通りに人の意識に入り込む能力を身につけていた。その力が原因の一つとなり、田舎の村でしばらく休養することに。村では、行方不明だったある一家の長男の骨が沼で見つかり騒ぎになっていた。自殺と考えられていたが何か不自然に感じる麦子。事件を調べるうちに複雑に絡み合う村の人々の思いに気づき――。予測不可能なラストが待ち受ける長編ミステリー。
  • 開かない錠はありません! 鍵屋・岩崎フーディーニ商会の事件簿
    著者名:本田久作、イラスト:魚乃目三太
    出版社:ポプラ社
    世の中に、開かない錠はないんですよ――郵便ポストに賽銭箱、・・・・・・どんな錠でも、男の手にかかれば必ず開く。鍵屋「岩崎フーディーニ商会」に次々に持ち込まれる、鍵にまつわる事件をめぐって巻き起こる大騒動。笑って泣ける「鍵開け人情小説」、待望の続編。
  • 騒がしい楽園
    著者名:中山七里、装画:影山徹
    出版社:朝日新聞出版
    見えない魔の手から子どもたちを守ることができるのか?
    埼玉県の片田舎から都内の幼稚園に赴任してきた幼稚園教諭・神尾舞子。待機児童問題、騒音クレーマー、親同士の確執…様々な問題を抱える中、幼稚園の生き物が何者かに殺される事件が立て続けに発生する。やがて事態は最悪の方向へ―。
  • あの冬、なくした恋を探して
    著者名:いぬじゅん、イラスト:Tmaki
    出版社:ポプラ社
    高校時代、最愛の恋人と衝撃的な悲劇により別れて以来10年、仕事一筋で生きてきた玲菜。ある日、親友に無理やりつれていかれた婚活パーティーで、玲菜は容姿端麗な青年・ハルと出会う。しかし突然「君は性格がブスだ」と言われてしまう。ショックを受ける玲菜に、「君の性格を僕が変えてあげる」と言い放つハル。そして玲菜に手渡したのは、なぜかクロネコのぬいぐるみだった・・・・・・。読んだ人すべてが感動に包まれる、至極の純愛ストーリー。
  • 獏の耳たぶ
    著者名:芹沢央、カバーイラスト:日端奈奈子
    出版社:幻冬舎
    自ら産んだ子を「取り替え」た、繭子。発覚に怯えながらも、息子・航太への愛情が深まる。一方、郁絵は「取り替えられた」子と知らず、息子・璃空を愛情深く育ててきた。それぞれの子が四歳を過ぎた頃、「取り違え」が発覚。元に戻すことを拒む郁絵、沈黙を続ける繭子、そして一心に「母」を慕う幼子たち。切なすぎる「事件」の、慟哭の結末は・・・・・・。
  • おとぎカンパニー 日本昔ばなし編
    著者名:田丸雅智、装画・本文イラスト:usi
    出版社:光文社
    現代ショートショートの旗手による、魅惑のショートショート第2弾!

    緊張の入社当日、初めて挨拶した上司は生まれたときから一寸、つまり三センチほどしかなく!?  一寸上司(一寸法師)。

    おばあさんが川で拾ったノートパソコンの桃のロゴから生まれた女の子は、情報工学の天才児で!? ロゴから生まれた(桃太郎)。

    わらしべエージェンシー(わらしべ長者)、鬼の救い(こぶとり爺さん)など全12編収録
  • こころ食堂のおもいで御飯 あったかお鍋は幸せの味
    著者名:栗栖ひよ子、カバーイラスト:もみじ真魚
    出版社:スターツ出版
    結が『こころ食堂』で働き始めたはや半年。”おまかせ”の裏メニューにも慣れてきた頃、まごころ通りのみんなに感謝を込めて”芋煮会”が開催される。新しく開店したケーキ屋の店主・四葉が仲間入りし、さらに賑やかになった商店街。食堂には本日もワケありのお客様がやってくる。給食を食べない転校生に、想いがすれ違う親子、そしてついにミャオちゃんの秘密も明らかに・・・!? 年越しにバレンタインと、結と一心の距離にも徐々に変化が訪れて・・・。
  • 太平洋食堂
    著者名:柳広司、装画:吉實恵
    出版社:小学館
    「目の前で苦しんでいる人から目を背けることは、どうしてもできん」

    一九〇四年(明治三十七年)、紀州・新宮に西洋の王様がかぶる王冠のような看板を掲げた洋食屋「太平洋食堂」が開店した。
    店の主人は「ひげのドクトル(毒取る)さん」と呼ばれ、地元の人たちから慕われていた医師・大石誠之助。
    アメリカやシンガポール、インドなどに留学した経験を持つ誠之助は、戦争と差別を嫌い、常に貧しき人の側に立って行動する人だった。
    やがて幸徳秋水、堺利彦、森近運平らと交流を深めていく中、“主義者”として国家から監視されるようになった誠之助に待ち受ける運命とは――。
  • 信長様はもういない
    著者名:谷津矢車、カバーイラスト:遠藤拓人
    出版社:光文社
    織田信長の乳兄弟でもある武将・池田恒興は困惑していた。あの信長が何者かに討たれたという。家臣らが見えない敵に右往左往する中、途方に暮れた恒興は”秘伝書”を手に取る。そこには、信長が戦や政の際に思い感じたことが書き記されていた。恒興は”秘伝書”を頼りに、信長亡き世を生き抜こうとするが――。戦国のカリスマに仕えた男の葛藤を描く、傑作歴史長編!
  • 神獣札のかりそめ主 十二のあやかしと猫神の契約者
    著者名:椎名蓮月、イラスト:駒宮+
    出版社:KADOKAWA
    両親の海外赴任で、中学生の七尾ちあきは獣医の兄とふたり暮らしを始めることになった。その住まいに謎の男たち・猫宮十九朗と常葉が訪れたとき、異変は起こる。彼らの探していた、十二のあやかしが宿る札の封印が解けてしまったのだ。
    力を失っていたあやかしたちはちあきの兄の生命を盗み、街中に散ってしまう。死の危険が迫った兄に、十九朗は自らの命の半分を貸すと決断する。その代わり、ちあきに「札のかりそめの主」となり、あやかしと兄の魂を集めるよう要求し―?
  • スローバラード Slow ballad
    著者名:小路幸也、カバーイラスト:スカイエマ
    出版社:実業之日本社
    連鎖する事件に蘇る絆
    30年の歳月は誰を変えたのか――

    東京・北千住で珈琲店〈弓島珈琲〉を営むダイは53歳になる。中庭の桜が舞うある日、学生時代のバンド仲間・ヒトシの息子が家出したとの連絡が入る。同時にストーカー騒ぎも発生、学生時代をともにした仲間たちが〈弓島珈琲〉にふたたび集結。「あの頃」に封印した事件の真相も浮かび上がり・・・・・・。青春のほろ苦さが心に響く珈琲店ミステリー!
  • 金沢古妖具屋くらがり堂
    著者名:峰守ひろかず、イラスト:鳥羽雨
    出版社:ポプラ社
    金沢に転校してきた高校1年生の葛城汀一。町を散策しているときに古道具屋の店先にあった壺を壊してしまい、そこでアルバイトすることに。・・・・・・実はこの店は、妖怪たちの道具”妖具”を扱う店だった!主をはじめ、そこで働くクラスメートの美男子・時雨も妖怪で、人間たちにまじって暮らしているという。様々な妖怪や妖具と接するうちに、最初は汀一を邪険に扱っていた時雨とも次第に打ち解けていくが・・・・・・。お人好し転校生×クールな美形妖怪コンビが古都を舞台に大活躍!
  • トイレで読む、トイレのためのトイレ小説 ふた巻きめ
    著者名:雹月あさみ、装画・本文イラスト:ヨシタケシンスケ
    出版社:KADOKAWA
    1分で読めるチーさなお話と、5分で読めるキバったお話などたっぷり収録!

    読み応え×尻ごたえパワーUP!!
  • わたしの宮沢賢治 全盲の目に射す一条の光
    著者名:新井叔則、カバー、本文画:樋口たつ乃
    出版社:ソレイユ出版
    三七歳でこの世を去った宮沢賢治が、奇しくも同じ三七歳で目の見えない人生を歩みはじめた私に会いにきてくれたと感じました。
    それとともに、彼がどれほど深くふるさと岩手を愛し、つねに農民の生活の向上を考えていたことに思いを寄せるようになりました。
    すると、私のなかに、賢治の描いた「イートハーブ」から連想されるふるさと秩父への愛着の念が強く湧きおこりはじめました。

    本書「はじめに」より