制作実績

WORKS
  • 少女モモのながい逃亡
    著者名:清水杜氏彦、装画:西淑
    出版社:双葉社
    1930年代のヨーロッパ。農家の娘モモは、中央政府の農業集団化政策や、大飢饉の発生によって故郷をあとにした。わずかな希望を持って都市に出るが、そこで待っていたのは、住民の相互監視と密告だった――。
  • 階段にパレット
    著者名:東直子、装画:東直子
    出版社:ポプラ社
    下町の路地にぽつりと置かれた立て看板。実弥子が古い民家を借りて開いた絵画教室「アトリエ・キーチ」は、いつしか、さまざまな人びとが集う場所になっていく。一緒に絵を描くというささやかな時間は、人の心に何をもたらすのだろう――。
  • 沙漠と青のアルゴリズム
    著者名:森晶麿、装画:Hiromu。
    出版社:講談社
    時は2028年。第三次世界大戦により滅亡の危機に瀕した日本人。その数少ない生き残りの少年・ヒカルはある日避難先のノルウェー・ヴェストヴォーゴイで、一冊の画集を手にする。その中にあったKという画家による“塔と女三部作”では、日本のカタストロフがすでに2000年前後から予言されていた。一方、2015年の東京で、「黒淵教授」シリーズ最新作の担当になった新米編集者の未歩は、作者のスランプが過去の三角関係にあると知り、二日酔いで夢現のまま、その友人画家・Kの自宅へ向かう。だが、そこで待っていたのはKの首なし死体だった――! 
    過去と未来、現実と創作世界が錯綜する先に待ち受ける結末とは?
  • インフォデミック 巡査長 真行寺弘道
    著者名:榎本 憲男
    出版社:中央公論新社
    二〇二〇年春、新型ウイルスが世界を席巻する。人々が不確かな情報に「感染」し右往左往する中、「人は死ぬときは死ぬ」とライブ活動を続ける伝説的なミュージシャン浅倉マリがメディアに登場。真行寺は高齢な浅倉の監視と説得を、水野玲子捜査一課長に命じられ・・・・・・。コロナ禍の現在をリアルに抉る超エンターテインメント!
  • 京都東山「お悩み相談」人力車
    著者名:キタハラ 装画:烏羽雨
    出版社:PHP研究所
    写真家の夢を諦めたショーケンは、車夫のアルバイトで暮らす冴えない日々。彼女にも愛想を尽かされ、面倒な新人の教育係を押しつけられた。そんな時に限って乗ってきたのは、仏頂面の令嬢や、忍ぶ恋を抱えた老婦人、人力車での告白を目論む女子と、訳ありのお客様ばかりで・・・・・・。自らの将来に迷走しつつも、全力でお客様と向き合い都大路を疾走する、ちょっぴりお節介な男の奮闘を描いた青春ラプソディ。
  • 結びの甘芋 読売屋お吉甘味帖
    著者名:五十嵐佳子、カバーイラスト:加藤木麻莉
    出版社:祥伝社
    「行き遅れの年増だ」滝沢馬琴の言葉が、読売書き・お吉の心に突き刺さる。両親亡き後女手ひとつで弟妹を育て上げたことは誇りだったが、人並みの幸せを求める自分もいた。そんな折、老人が集まりぴんぴんころりを祈る寺の存在を知る。取材を重ねるうちに、寺に通っていた踊りの師匠が突然命を落とす。心の臓が弱っていたという診立てに不審を抱き、事情を探ると・・・・・・。
  • 【新装版】汝の名
    著者名:明野照葉
    出版社:中央公論新社
    三十代の若さで事業に成功し、誰もが憧れる優雅な生活をおくる麻生陶子。だが、その美貌とは裏腹に、「理想の人生」を手に入れるためには、恋も仕事も計算し尽くす人間だ。その陶子には、彼女を崇拝し奴隷の如く仕える妹の久恵がいた。しかし、ある日、この歪んだ姉妹関係が崩れ始め、驚愕の真実が明らかになっていく・・・・・・。
  • ドS刑事 二度あることは三度ある殺人事件
    著者名:七尾与史、イラスト:ワカマツカオリ
    出版社:幻冬舎
    「これから殺戮ゲームを開始します。ターゲットは七人の若い女性です。これは挑戦状です。捜査一課三係の黒井マヤさん」。次々と殺人動画が配信されるかつてない劇場型犯罪に捜査は難航。マヤは”師匠”である収監中のシリアルキラー・杏野雲の協力を仰ぐために、東京拘置所を訪れる。そして事件を解決するカギは「イマジナリーフレンド(=空想の友人)」にあるとわかるのだが――。大人気ユーモアミステリー、第七弾!
  • ワトソン力
    著者名:大山誠一郎、カバー・本文イラスト:杉田比呂美
    出版社:光文社
    目立った手柄もないのに、なぜか警視庁捜査一課に所属する和戸宋志。行く先々で起きる難事件はいつも、居合わせた人びとが真相を解き明かす。それは、和戸が謎に直面すると、そばにいる人間の推理力を飛躍的に向上させる特殊能力、「ワトソン力」のおかげだった。殺人現場に残されたダイイング・メッセージ、雪の日の不可能犯罪、バスジャックされたバス内の死体…。今日も和戸を差し置いて、各人各様の推理が披露されていく!謎解きの楽しみが目白押しの本格ミステリ短編集!
  • 麦本三歩の好きなもの 第二集
    著者名:住野よる
    出版社:幻冬舎
    後輩、お隣さん、合コン相手ー
    三歩に訪れる色んな出会い
    図書館勤務の20代女子・麦本三歩の
    あいかわらずだけどちょっと新しい日々
  • 万屋大悟のマシュマロな事件簿
    著者名:太田忠司
    出版社:ポプラ社
    アイドルグループ「marshmallow15」に奇妙な脅迫状が届いた。
    警護を引き受けたのは、メンバー・知識の父親で、警備会社を営む万屋大悟。愛する娘に近づく有象無象(と謎)を蹴散らすべく、職権を乱用しまくって犯人を追うが、脅迫状に隠された驚きの真相とは――!?
  • 骨を弔う
    著者名:宇佐美まこと、装画:西川真以子
    出版社:小学館
    骨格標本が発掘されたことを報じる地元紙の小さな記事を見つけた家具職人・豊は、数十年前の小学生時代、仲間数人で山中に骨格標本を埋めたことを思い出す。
    しかし、それは記事の発掘場所とは明らかに異なっていた。同時に、ある確かな手触りから「あれは本当に標本だったのか」との思いを抱いた豊は、今は都内で広告代理店に勤務する哲平に会いに行く。
    最初は訝しがっていた哲平も、ふと、記憶の底に淀んでいたあることを口にする。
    リーダー的存在だった骨格標本埋葬の発案者・真実子の消息はわからないまま、謎は思いも寄らぬ方向に傾斜していく。
  • コイコワレ
    著者名:乾ルカ、装画:雪下まゆ
    出版社:中央公論新社
    太平洋戦争末期。敗色濃厚の気配の中、東京から東北の田舎へ集団疎開してきた小学生たち。青い目を持つ美しい少女、六年生の浜野清子もそのひとりだった。その目の色ゆえか、周りに溶け込めない孤独な彼女が出会ったのが、捨て子で疎開先の寺の養女、那須野リツ。野山を駆け巡る少年のような野性を持つリツも、その生い立ちと負けん気の強さから「山犬」と揶揄される孤独な少女だった。だが、それは「海」と「山」という絶対に相容れない宿命の出会い。理由もなくお互いを嫌悪するふたりだが、ひとりの青年をめぐり、次第に接近してゆく…。これは、戦争という巨大で悲劇的な対立世界を背景に、血の呪縛に抗い、自らの未来を変えようとした、ふたりの少女の切ない物語。
  • あるかしら書店
    著者名:ヨシタケシンスケ
    出版社:ポプラ社
    その町のはずれの一角に、「あるかしら書店」があります。
    このお店は「本にまつわる本」の専門店。店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。
    今日もあるかしら書店には、いろんな理由で本を探しにお客さんがやってきます。
    この本屋さんでは、「あったらいいな」という本や夢いっぱいのグッズが、次から次へと飛び出します。
    月明かりの下でしか読めない「月光本」、読書に付き合ってくれる「読書サポートロボ」、ふたつの本を合わせて初めて読むことができる「2人で読む本」などなど、
    読んだらきっと「本ってやっぱりいいよねぇ」と言いたくなってしまうエピソードが満載。
    大人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんの豊かな発想力がめいっぱい詰まった、ますます本が好きになってしまう一冊です。
  • 麦本三歩の好きなもの
    著者名:住野よる、麦本三歩役:モモコグミカンパニー(BiSH)、撮影:外林健太
    出版社:幻冬舎
    このなんでもない時間が三歩は好きなのだ。

    朝きちんと準備ができて問題なく仕事に行ける状態になってから出来た余りの時間、ちゃんとしている自分へのご褒美みたいなこの時間の甘さは、働き始めてから初めて知ったものの一つだ。

    住野よる史上いちばんキュートな主人公、登場!
  • NHK連続テレビ小説 まんぷく 上
    著者名:福田靖、ノベライズ:田渕孝
    出版社:NHK出版
    昭和10年代、大阪で生まれたヒロイン・今井福子。長姉の病死で人生の岐路に立たされたとき、青年実業家・立花萬平と出会い、結婚。
    幻灯機、製塩、金融など次々と夢を追い求める夫と、その夫を支え引っ張っていく妻。
    敗者復活戦に挑み続ける夫婦だったが、昭和32年、とうとう全財産を失うことに・・・・・・。
    インスタントラーメンを生んだ夫婦の知られざる感動の物語。
  • つかのまのこと
    著者名:柴崎友香、東出昌大 写真(モデル)
    出版社:KADOKAWA
    「わたしのほうが幽霊である、と気づいたのは、早い時期であったように思う。」
    かつての住み家であったのであろう、”この家”を彷徨い続ける”わたし”。
    その理由がわからないままに時は移り、家には次々と新しい住人たちがやってくる。
    彼らを見守り続ける”わたし”は、ここで、いったい何を、誰を待っているのか――。

    俳優・東出昌大をイメージして作品を執筆、さらに写真家・市橋織江がその文学世界を撮影した、”新しい純文学”。
  • ぼくらの一歩 30人31脚
    著者名:いとうみく、絵:イシヤマアズサ
    出版社:アリス館
    「50メートル向こうでぜってー笑おう」

    異なる思いを抱えて、それでも一緒に、前を向く。
    目指すのは8秒台。一度も出したことのない、とんでもないタイム。
    いとうみくが描く爽やかな青春ストーリー!

    1章 悩める救世主 水口萌花
    6年生の2学期なのに、パパの仕事の都合で突然転校することになった。
    30人31脚」に誘われて、思わず引き受けてしまったけれど、実は「驚異の鈍足で」・・・・・・。

    2章 痛いあたし 中谷琴海
    なんでも要領よくこなせてる。学級委員としてクラスをまとめて、幼馴染の克哉にも、いちばん信頼されている……はず。
    なのに、転校生が来てから、ずっとモヤモヤしている。

    3章 キャプテンの秘め事 蒼井克哉
    大会まで、あと5日。このタイミングで捻挫?!
    この大会が終わったら、引っ越さなくちゃならない。ムリしてでも、走りたい。