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淳子のてっぺん
著者名:唯川恵
出版社:幻冬舎
子どもの頃に魅せられいつしか暇さえあれば山に登っていた淳子は、大人になってからも会社員として働きながら山に登っていた。
山が好きだということをのぞけば、ごく平凡な女性の淳子が、女性だけの登山隊で副隊長としてヒマラヤを目指すことに。
最初の目標はアンナプルナ。「女なんかに登れるはずがない」という言葉に反発して挑戦したが、初めての海外遠征は資金繰り、寝る暇もない膨大な準備、女性隊員同士の嫉妬、軋轢、分裂と大変なことだらけ。
登頂は成功したが、苦い物が残った。複雑な思いでいる淳子に「エベレストに行かない?」と声をかけたのは、ともにアンナプルナで苦労した隊長の明子だった。
成功すれば、女性として世界初だ。仕事や家族、資金のことを考え、すぐに返事を出来ずにいる淳子に山男である夫の正之は「行くべきだよ」と励まし、淳子は決意を固める。
アンナプルナ以上の困難を乗り越え、8848メートルの頂きに立った淳子の胸に去来したのは……。
好きなこと、やりたいことを見つけて、どんなに苦しくても諦めずに一歩一歩、足を運べば、必ず夢は叶う。
山を愛し、家族を愛し、人生を愛した淳子の生き方は、すべての女性の背中を優しく押してくれる。
王様のブランチでも紹介されました!
ジャック・オー・ランド ユーリと魔物の笛
著者名:山崎貴、絵:郷津春奈
出版社:ポプラ社
山の上の魔物の街の、黒い大きな城には、おそろしい魔物の王、ジャック・オーがいます。
人間の少年ユーリは、のろいでめざめなくなってしまった、おさななじみのエルのために、へんそうをして、ひとりで魔物の街へのりこみます。
のろいをとくには、ジャック・オーのもつ魔物の笛がひつようなのです。
ユーリは街で、ゴブリン魔物のコブと友だちになりますが、二人いっしょにジャック・オーにつかまって―
北条早雲 疾風怒濤篇
著者名:富樫倫太郎
出版社:中央公論新社
人気シリーズ『北条早雲』の第5弾にして完結篇。
権現山での敗走、山内上杉の内紛、身近な者たちの死……
相模統一に足踏みする宗瑞に、門都譜からある申し出が。
不退転の決意で臨む三浦氏との最終戦!
クラシック 天才たちの到達点
著者名:百田尚樹、イラスト:北谷しげひさ
出版社:PHP研究所
ベートーヴェン、リヒャルト・シュトラウス、シューベルト、ブラームス、バッハ・・・・・・
彼らはいかにして、この神秘的な世界に達したのか?
大のクラシックファンである著者が、時に涙しながら聴き、語る。
第四変奏はまさに幽玄の世界である。そしてこの変奏曲の最後の部分で、私は天使が天上から舞い降りてくる姿を見る。ここはもう涙なしには聴くことができない。(ベートーヴェン「ピアノソナタ第三十二番」)
1989年12月29日、日経平均3万8915円 元野村投信のファンドマネージャーが明かすバブル崩壊の真実
著者名:近藤俊介
出版社:河出書房
なぜ、1990年になったとたん、株価は急落を始めたのか?
なぜ、わずか2~3年の間に株式市場は崩壊したのか?
バブル崩壊は、金融市場の関係者だけでなく多くの日本人にとって「第二の敗戦」ともいうべき大ダメージをもたらした。
30年近くたった今日にいたっても、バブル崩壊の理由を論理的に説明した者はいない。
80年代終わりから2010年代にかけて金融マーケットの最前線で活躍した元ファンドマネージャーが平成バブル崩壊の舞台裏を語る。
フリーランス、40歳の壁 自由業者は、どうして40歳から仕事が減るのか?
著者名:竹熊健太郎
出版社:ダイヤモンド社
序章:フリーランスは自由という名の業である
第1章:自由業社・40歳の壁。
第2章:とみさわ昭仁「好き」を貫く代償。
第3章:杉森昌武 フリーランスとは自分で選択する生き方のこと。
第4章:「50歳の壁」はさらに高い。
第5章:田中圭一 サラリーマンとマンガ家を両立させる男。
第6章:『電脳マヴォ』と私の未来。
第7章:FROGMAN アニメ界の革命児が直面した「30歳の壁」。
第8章:都築響一 還暦を迎えても奔放なフリー人生。
第9章:振り0ランスの上りとしての創業者長。
琴乃木山荘の不思議事件簿
著者名:大倉崇裕、装画:吉實恵
出版社:山と溪谷社
標高2200mにある山小屋「琴乃木山荘」
そこで働く棚木絵里が遭遇する不思議な事件の数々。
幽霊と人魂、雪の密室、R岳の魔物、動かされた指導標、そして一晩で消えた巨大な山荘の看板・・・・・・。
山と山小屋を舞台に次々起こる不思議なできごとをめぐる7つの物語。
わすれ落雁 読売屋お吉甘味帖
著者名:五十嵐佳子、イラスト:加藤木麻莉
出版社:祥伝社
読売書きのお吉は、大関高砂への聞き取りの帰り道、小舟の中で血を流して倒れている子どもを見つける。頭に怪我を負った男児は記憶を喪っていた。お吉は知り合いの同心から頼まれ、一緒に暮らすことに。男児が口にし涙を流した落雁を手がかりに親を捜すが、見つけたのは巷を賑わす贋金だった――。無類の菓子好きお吉がとんでもない事件に巻き込まれる人情帖の第二弾。
天才遺体修復人M この夜の果てで、君を葬送る。
著者名:葉月香、装画:青藤スイ
出版社:ポプラ社
どんな遺体も、まるで生きているかのように復元できる天才遺体修復人『M』。彼はこの世ならざる光を見、死者の言葉を聞き取るという。が、ある理由で資格を剥奪された。それでも依頼は途切れることはない―――。専門学校の葬儀科で学ぶ葉山ケイトは、事故死した父がMの施術を受けたことがきっかけで彼を探し始める。百合の花を目印に出会ったふたりを待つ運命は・・・。この生の先にあるものは何なのか―――読めば必ず涙する! 切なくも美しい感動作。
あやかし双子のお医者さん 六 雪女と遠い日の約束
著者名:椎名蓮月、イラスト:新井テル子
出版社:KADOKAWA
あやかしのお医者さんである双子・晴と嵐と、弟子の莉莉。
彼女は双子とともにあやかしを消そうとする術者・吉野と対峙した。莉莉は危険に晒されながらも、無事に街のあやかし達を救い、吉野をも彼自身の憎しみから解放できた。
平穏が戻った初夏。莉莉は季節外れの雪を見る。直後に行き倒れていた木霊・つづらに出会うが、彼女は夏にもかかわらず手酷い凍傷を負っていた。治療のため彼女に触れると、現れた”療符”によってつづらが莉莉の亡き祖母と面識があるとわかり――?
青くて痛くて脆い
著者名:住野よる、装画:ふすい
出版社:KADOKAWA
人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。
空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いていて、けれど誰よりも純粋だった彼女。
秋好の理想と情熱に感化され、僕たちは二人で「モアイ」という秘密結社を結成した。
それから3年。
あのとき将来の夢を語り合った秋好はもういない。
僕の心には、彼女がついた嘘が棘のように刺さっていた。
「僕が、秋好が残した嘘を本当に変える」
それは僕にとって、世間への叛逆を意味していたーー。
がいなもん 松浦武四郎一代
著者名:河治和香、装画:りんたろう
出版社:小学館
“北海道の名付け親"を描いた伝記小説。
◇武四郎の提案は〈北海道〉じゃなくて〈北加伊道〉だった。〈加伊〉って何?!
◇16歳で家出。書き置きには「唐天竺に行くかも」。
◇〈神足歩行術〉で、1日60キロ近く歩いたらしい。
◇蝦夷地を6回にわたって踏破、9800(!!)ものアイヌの地名を記録。
◇吉田松陰や坂本龍馬など志士たちの、『蝦夷地アドバイザー』。
◇勾玉ロングネックレスがお気に入り!
◇古稀(70歳)記念に富士登山!秘境にお墓、超特別な棺、死後も準備万端・・・・・・終活の達人!
水沢文具店 幸せを呼ぶ物語、つづります。
著者名:安澄加奈、【装画】pon-marsh
出版社:ポプラ社
「店主に話を書いてもらうと悩みが解決するらしい」
という噂を聞き、東京下町のこんぺいとう商店街にある「水沢文具店」を訪れた楓。
頼みたいのは、部屋に閉じこもっってしまった弟のための物語──。
ほかにも次々と店主・龍臣は、栞に協力してもらい、紙芝居を作成することに。
想いを伝えあった二人の関係が、ゆっくりと変化していく『水沢文具店』続編。
神様の身代金
著者名:植原翠、イラスト:けーしん
出版社:ポプラ社
平凡な会社員だった加藤樹は、勤め先の倒産により、職と気力を失った。途方に暮れる彼のもとに現れたのは自称・神様という妙な男、ハク。彼は自分を、宗教団体”白き自由の教団”のご神体である白い玉に宿った存在だと告げる。やばい男に捕まったと思いながらも、人の良すぎる加藤はハクに持ちかけられるまま、”神様の誘拐犯”に仕立てあげられ、身代金三億円を要求することに・・・? 超自由人の神様登場! ほっこり&スッキリ、スピード感溢れるエンタメ小説!
絵草紙屋万葉堂 鉢植えの梅
著者名:篠 綾子、イラスト:苗村さとみ
出版社:小学館
母と兄とさつきで営む万葉堂。体調を崩して寝込んだ母・登勢の容体が回復しないのを心配したさつきは、蘭方医に診てもらおうと伝手を探す。ある時、偶然居合わせた若殿と呼ばれる侍が紹介状を書いてくれたおかげで、大槻玄沢に母を診てもらうことができた。その侍は、老中田沼意次嫡男である田沼意知だった。
しかし、母は亡くなり、家業立て直しのためにさつきは瓦版の発行を考える。そんな折、意知が殿中で刺殺の報せが入った。殺したのは、さつきにも縁のある人物だった!さつきは、事件の真相に迫れるのか? 江戸の〈女性記者〉を描く、シリーズ第1作!
レジまでの推理
著者名:似鳥 鶏、装画:ダイスケリチャード
出版社:光文社
書店員は超多忙。
品出しや客注をこなし、レジ対応の合間に万引き犯を捕まえ、閉店後には新作を読んでPOP書きやイベントの準備。
でも、本と本屋が好きだから、今日も笑顔でお店に出るのだ。
でも時には、お客様から謎すぎる悩みが寄せられて……。
ここは町の本屋さん。
名物店長と個性的なバイトの面々が、本にまつわる事件を鮮やかに解決します。
本屋さんよ、永遠に。
バイリンガル
著者名:高林さわ
出版社:光文社
アメリカで三十年前に起きた母娘誘拐事件。
複数の死亡者が出たその凄惨な事件の舞台となった大学町を避けるように、永島聡子は日本に帰ってきた。
事件の生き残りだった当時3歳のニーナと同じ名前の女性を、一人息子の武頼が自宅に連れて帰ったことから聡子は解決した事件の真相に三十年ぶりに向き合うことに──。
暗号を駆使した傑作本格推理小説。
小説幻冬 2018年4月号
著者名:小林よしのり ほか
出版社:幻冬舎
【小説】
住野よる『麦本三歩はワンポイントが好き』
加納朋子『フラット』
万城目学『ヒトコブラクダ層ぜっと』
川上弘美『某』
ほか
【エッセイ】
中谷美紀『文はやりたし』
各幡唯介『ペネロペちゃん』
町田康 『酒やめると人間はどうなるか。或る作家の場合』
ほか 評論、評伝、創作、コミック など
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山が好きだということをのぞけば、ごく平凡な女性の淳子が、女性だけの登山隊で副隊長としてヒマラヤを目指すことに。
最初の目標はアンナプルナ。「女なんかに登れるはずがない」という言葉に反発して挑戦したが、初めての海外遠征は資金繰り、寝る暇もない膨大な準備、女性隊員同士の嫉妬、軋轢、分裂と大変なことだらけ。
登頂は成功したが、苦い物が残った。複雑な思いでいる淳子に「エベレストに行かない?」と声をかけたのは、ともにアンナプルナで苦労した隊長の明子だった。
成功すれば、女性として世界初だ。仕事や家族、資金のことを考え、すぐに返事を出来ずにいる淳子に山男である夫の正之は「行くべきだよ」と励まし、淳子は決意を固める。
アンナプルナ以上の困難を乗り越え、8848メートルの頂きに立った淳子の胸に去来したのは……。
好きなこと、やりたいことを見つけて、どんなに苦しくても諦めずに一歩一歩、足を運べば、必ず夢は叶う。
山を愛し、家族を愛し、人生を愛した淳子の生き方は、すべての女性の背中を優しく押してくれる。
王様のブランチでも紹介されました!